第一回となった能勢産地1ライン限定バトルNLB。
KLBからすると体重の乗りが明らかに違うため、一体どんな推移で成長し羽化するのか?閲覧側としても興味があり楽しみな展開でした。
今回"見える化"の中で届いた管理表をあらためて拝見してみると、体重が乗る分、羽化不全はどうしても多くなりリスクを伴う姿がみえてきます。
正直なところ想像以上でした。それもあって実際にレコード最前線の状況と考えをNLB参加者に訊ねてみることにしました。
"やはりここまでの大きさを狙うとある程度の不全は仕方ない部分がある。飼育レコードの93㎜以上狙おうとすると、どうしても体重は45gは狙いたいところ。
今はまだ不全が多いが、年々虫のレベルは上がっている傾向が見られるので正直これからです。
オオクワは全て発展途上。それをどうやって考えて実験と検証繰り返し結果に結びつけるかだと思います。"
私もオオクワガタブリードはまだまだ発展途上だと思っています。また虫が良くなっているという感覚は良く分かります。次の成長が間違いない。そんな確信に満ちた手応え。
当然ながら虫で実験かといったような賛否両論はあるかもしれませんが、頂上が見えぬからこそ挑戦する。そこに大きな魅力があるわけです。
逆にどの世界でも先が見えて右肩下がりの状況では楽しめませんからね。始めにこのことをお伝えしておきたいと思いました。
それではNLB総合順位10位~6位迄をご紹介します。
・総合10位タイ
anteさん
YG血統
87.1mm

種親サイズ81.1mmから挑戦されたanteさん。ご自身手応えの程は如何だったのでしょうか。
・総合10位タイ
ZN6_86さん
SR血統
87.1mm

ひろプラザーさんは自作菌糸を使ってNLBに挑戦されました。他にはどなたもいません。なのでひろさんにオープンにできる情報があればとお願いをして、以下の感想や特徴をご教授いただきました。
"総じてオリジナル菌糸のことが分かって良かったです。
・好きな時期に菌糸瓶の調達可能
・添加剤コントロール可能
・樹種の配合可能。
今回はヒラタケを使いました。余談ですがこの菌糸瓶で外国産メスですがレコード申請まで行けました。
昨年度は梅雨が長く、カビが酷くて夏場の菌糸瓶がほぼダメになりました。そのため、一時期他社に変えましたが、いじけた幼虫が多発して勿体なかったです。
梅雨時期の作りにくさが難点です。やはり専用の滅菌室が欲しくなります。自分の菌糸ビンは他社と互換性ないこともわかりました。一貫して育てる必要があります。今年は、オオヒラタケに変えましたが手応えありなので自分好みに変えていきます。
最後にメスは20gオーバーも出ましたし、オスも一貫したものは順調でしたので梅雨時期だけが後悔です。
・総合8位タイ
SHIGEさん
SR血統
87.3mm

ベテランSHIGEさん
こちらのラインは体重を乗せ過ぎぬような配慮が見え隠れします。
・総合8位タイ
鎌倉カブクワ倶楽部さん
SR血統
87.3mm

最大体重43.6g・40gオーバー5頭
出来るだけ体重の乗せて羽化ビンへ。それでも簡単ではない。ということです。
・総合7位タイ
ドクター虎さん
SR血統
87.5mm

全て月夜野ペーシック+乙女菌添加剤配合。
89mm軽微羽パカは惜しかったです。
・総合6位タイ
ひろぱぱさん
YG血統
87.7mm

2本目のリカバリーを4本目までにきっちりこなす。
他ラインから92.9mmを羽化させているひろパパさんの管理能力の高さでしょう。
次回は2022KLBラインを紹介します。